アラゲヒメワラビ(粗毛姫蕨)

Thelypteris torresiana var. torresiana


アラゲヒメワラビ

  • 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属

  • 特徴 :
     草丈90〜150cmの常緑性シダ。
     根茎は短く、匍匐〜斜上し、塊状となり葉を叢生する。
     葉は3回羽状深裂〜4回羽状中裂、葉身は三角形〜三角状卵形、長さ(38-)45〜57(-71)cm、幅(16-)24〜33(-41)cm。側羽片は卵状披針形〜長楕円状披針形、長さ(15-)21〜32(-37)cm、幅(5.8-)8.7〜13(-16)cm。小羽片は長さ(3.2-)4.5〜6.7(-8.4)cm、幅(0.8-)1.3〜2.1(-2.7)cm。最終裂片は辺縁が鈍鋸歯縁〜羽状に浅裂する。葉面は草質、黄緑色。葉柄から葉面にかけて半透明の単細胞毛や多細胞毛が密に生える。
     葉柄は淡緑色で基部は褐色を帯び、長さ(39-)49〜70(-92)cm。鱗片は基部だけにあり、褐色、披針形〜狭披針形で有毛、長さ6〜9mm。
     胞子嚢群は裂片の中肋と辺縁の中間、主脈の両側に2列に並び、円形で径(0.5-)0.6〜0.8(-1)mm。包膜は円腎形で淡褐色、縁毛があり、胞子表面に網状の微小な隆起がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆諸島南部)、四国(愛媛、高知県)、九州(宮崎、鹿児島県)、沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア、南アジア、オーストラリア)
     日当たりのいい林縁、川沿い

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2011年12月12日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・胞子嚢群    同  上

  • 撮影記 :
     12月の半ばに訪れた八重山諸島、この時期、北東の季節風の影響で曇天や小雨の降る日が多いが、この年は毎日パッとしない天候が続いた。
     悪天候の中何とか目的のニンドウバヤドリギは撮影できたものの、山中には入れず林道周辺や明るい林縁を中心に歩いた。
     そこでこのシダを見つけた。本土にあるヒメワラビに似ているが、より南の地域に分布し、大型で多細胞毛が多いのが特徴である。

  • その他のシダ
胞子嚢群