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- 科名・属名 : ヒメシダ科 ヒメシダ属
- 特徴 :
草丈15〜40cmの常緑性シダ。
根茎は長く横走し、先端に鱗片をつける。
葉身は披針形で長さ10〜17cm、幅4〜7cm。最下羽片の前側の裂片は隣の鱗片から完全に遊離し、やや大型で短い柄のつく場合もある。表面は多少毛があり、裂片の先端は鋭頭。葉柄はわら色で長さ3〜20cm、基部に褐色の鱗片とまばらに毛がある。
胞子嚢群は裂片の辺縁近くにつき、馬蹄形〜半月形でやや長く、密に毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(新潟、石川県、関東地方南部以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、台湾、中国) 林縁、道端
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年6月11日 鹿児島県奄美大島 中・全体2 2017年11月6日 沖縄県国頭郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・胞子嚢群 2007年6月11日 鹿児島県奄美大島 右下・側羽片基部 2017年11月6日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
ハシゴシダによく似た種類で、全体に小型、最下羽片の裂片は隣の鱗片から完全に遊離するなどの違いがある。
ただ南にいくほど形に変異が多く、似た仲間との区別が難しい場合もある。
最近、沖縄(沖縄島、石垣島)で側羽片の基部裂片に短柄にあるものが、リュウキュウハシゴシダとして分けられた。
本州にも分布しているようだが、撮影したのは南西諸島の林縁ばかりで、沢沿いに多いヒメハシゴシダに比べると大きさははっきり異なっていた。
その他のシダ
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