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- 科名・属名 :
ホングウシダ科 エダウチホングウシダ属
- 特徴 :
草丈20〜70cmの常緑性シダ。
根茎は短く匍匐し、径(2.4-)2.8〜3.2(-3.7)mm、疎らに鱗片があり、葉を接近してつける。
葉身は1〜2回羽状複生、葉身は三角状卵形〜三角状広披針形で鈍頭〜鋭尖頭、長さ(14-)18〜23(-27)cm、幅(6.5-)11〜16(-19)cm。側羽片は(1-)3〜5(-8)対あり、三角状披針形〜長楕円状披針形で有柄。小羽片は狭三角状披針形で、長さ(0.8-)1.3〜2.2(-3.4)cm、幅(0.3-)0.7〜0.9(-1.1)cm。質は紙質で黄緑色。
葉柄は黄緑色〜赤褐色、表面に2列の稜があり、長さ(11-)26〜37(-41)cm。鱗片は基部のみあるが早落性、披針形で褐色、長さ(1.3-)1.4〜1.6(-1.8)mm。
胞子嚢群は葉縁に脈端を連ねて長く伸び、線形で辺縁の切れ込みで寸断されることもある。包膜は波状縁〜歯牙縁で、葉縁よりわずかに内側に寄る。
- 分布・生育地 :
奄美大島〜沖縄 (国外:中国(南部)台湾、東南〜南アジア) あまり暗くない林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年1月28日 沖縄県国頭郡1 中上・全体2 2015年11月29日 同 上2 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・葉表 同 上 中下・胞子嚢群1 2013年1月28日 同 上2 下・胞子嚢群2 2015年11月29日 同 上2
- 撮影記 :
日暮れ間近の林下はやや薄暗く分け入るには気が引けたが、冬のこの時期ならハブも顔を見せないだろうと思い切った。
暗い林下を抜けるとやや明るい林となり、林床にこのシダとマルバホングウシダが点々と生えていた。
一見するとサンカクホングウシダに似ているところもあるが、このシダは羽片の基部が若い葉でもくさび形〜切形で、羽片の後部が大きく欠けるサンカクホングシダとは異なる。
その他のシダ
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