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- 科名・属名 :
ホングウシダ科 エダウチホングウシダ属
- 特徴 :
草丈(15-)20〜30(-40)cmの常緑性シダ。
根茎はやや長く匍匐して不規則に分枝、径(1.4-)1.6〜1.9(-2.2)mmと細く、疎らに鱗片をつける。
葉は2回羽状複生(最下羽片は3回羽状になることもあり)、葉身は三角形〜三角状卵形で鈍頭〜鋭頭、長さ(6.4-)9.3〜13(-16)cm、幅(4.2-)5.2〜6.4(-7.5)cm、上部に向かって次第に小さくなり、頂羽片ははっきりしない。側羽片は(3-)5〜8(-9)対あり、長楕円状披針形で基部はくさび形、長さ(1.9-)2.8〜3.9(-4.2)cm、幅(1-)1.2〜1.5(-1.6)cm。3回羽状のものの小羽片は、長さ(0.4-)0.5〜0.6(-0.7)cm、幅(0.3-)0.4〜0.5(-0.6)cm。最終裂片は円頭、胞子嚢群のつく箇所は歯牙縁、その他は全縁。質は草質、暗黄緑色。
葉柄は黄緑色〜赤褐色、長さ(5-)11〜16(-23)cm。鱗片は基部のみにあるが早落性、披針形で褐色、長さ(0.9-)1.1〜1.4(-1.6)mm。
胞子嚢群は裂片の片側の辺縁より約0.7mm内側につき、2〜4本の脈端に連なり、長楕円形〜線形、長さ0.7〜3mm。包膜は帯緑色で、波状縁〜歯牙縁。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島、奄美大島)、沖縄(本島) (国外:カンボジア) 低地のやや密な森林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年1月29日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
沖縄県北部やんばるの森を流れる沢沿いを進む。夏ならハブの棲家で入る気の起きない場所だが、真冬のこの時期ならその心配は少ない。
沢沿いにはリュウキュウホラゴケやタイワンジュモンジシダなど多くのシダが見られ、次々カメラを向け休む暇もない。
そんな川沿いの土手に初めて出会うこのシダが生えていた。
ヒメ(姫)の名の通りの小さな株が多かったが、それなりに大きな株もあり、場所によっては群生もしていた。
その他のシダ
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