シマタキミシダ(島滝見羊歯)

Antrophyum formosanum


シマタキミシダ1

  • 科名・属名 : イノモトソウ科 タキミシダ属

  • 特徴 :
     長さ10〜30cmの常緑性シダ。
     葉は数個つき、倒披針形〜長楕円形で、長さ10〜30cm、幅3cm以下。葉質は革質、先端は急に狭くなって鋭尖頭、葉身の下部を除き、不鮮明ながら中肋がある。葉柄はほとんどないか、葉身との境がはっきりしない。
     胞子嚢群は浅い溝につき、葉脈に沿って網目状になることもある。側枝は線状。

  • 分布・生育地 :
     南西諸島(奄美大島以南) (国外:台湾、中国)
     常緑広葉樹林下の沢沿いの岩上、樹幹

  • 撮影月日・場所 :
     2008年7月24日  沖縄県西表島
     中、下・胞子嚢群    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     以前登ったときはもっとわかりやすい道だと思っていたのに、記憶にない沢が現れてから、すっかりわからなくなってしまった。
     暑さでヘトヘト、それでも目的地は近いはず、高いところに向かって登れば何とかなるだろうと、沢を詰める。
     しばらく登ると、大きな岩に先をふさがれた。とても上には行けそうもない。気力でここまでやってきたが、これ以上は無理のようだ。
     ふと目の前の大岩を見ると、何とシマタキミシダが付いている。シダは詳しくないものの、変わった形だけに覚えていた。
     後から写真を確認すると、他にもゼニゴケシダコウザキシダが付いていた。

  • その他のシダ
シマタキミシダ2

胞子嚢群