アキイヌワラビ(安芸犬蕨)

Athyrium × akiense


アキイヌワラビ1

  • 科名・属名 : イワデンダ科 メシダ属

  • 特徴 :
     草丈35〜50cmの夏緑性シダ。
     ヘイケイヌワラビタニイヌワラビの推定雑種。

  • 分布・生育地 :
     本州(兵庫県以西) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2013年7月20日  広島県
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     地元の花仲間と広島県のある渓谷を訪れた。
     目的のランは1株だけ、それも貧弱な花が数個咲いていただけでパッとしなかった。
     しかし、シダには面白いものが多数あり、初めての出会いとなるヘイケイヌワラビがあり、さらにこのシダも見つかって大喜びした。
     本種はヘイケイヌワラビタニイヌワラビの推定雑種とされ、両者の中間的な形態をしている。
     見分けるには、ヘイケが1回羽状深裂であるのに対し、タニは2〜3回羽状深裂なので、雑種である本種は、下部の小羽片がタニのように独立しているのに対し、上部小羽片はヘイケのように独立していない点だ。
     片親のヘイケの分布が中国地方に限られるため、本種の自生地はごく限られているようで、基準産地の広島県で出会うことができたのもうれしかった。

  • その他のシダ
アキイヌワラビ2

下部羽片

胞子嚢群