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- 科名・属名 : イワデンダ科 シケチシダ属
注.「日本産シダ標準図鑑」(学研刊)では、メシダ科(ATHYRIACEAE)、メシダ属(Athyrium)、学名(A. christensenianum)
- 特徴 :
草丈50〜90cmの夏緑性シダ。
根茎は短く横走し、鱗片をつける。
葉は3回羽状浅裂〜中裂、葉身は広三角形〜三角状広卵形で鋭尖頭、長さ(30-)32〜40(-52)cm、幅(22-)26〜33(-41)cm。側羽片は線状披針形〜長楕円状披針形で短柄があり、(17-)18〜20(-23)対あり、長さ(13-)15〜18(-20)cm、幅(5.3-)5.7〜9.1(-15)cm。小羽片は長楕円状広披針形で無柄、長さ(1.4-)1.6〜1.9(-2.2)cm、幅(0.7-)0.8〜1(-1.1)cm、先は円頭〜鈍頭、縁は浅い鋸歯縁。質は草質、緑色で乾くと褐変する。葉柄表側(向軸側)の羽片分岐点に肉質の小突起がある。
葉柄は淡緑色〜淡紅紫色、長さ(19-)25〜35(-44)cm。鱗片は全体に疎らにつき、広披針形で淡褐色、長さ(5.6-)6.9〜8(-8.5)mm。
胞子嚢群は裂片の中肋と辺縁の中間につき、長楕円形〜線形、長さ(1.1-)1.2〜1.6(-1.9)mm。包膜は無い。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮(済州島)、中国(浙江省) 山地の湿った林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2022年10月22日 神奈川県南足柄市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・葉表、以下全て 同 上
- 撮影記 :
春に訪れた時、キヨスミコケシノブの株を見つけていたので、この時期なら胞子嚢群のついた状態で見られるかと思い神奈川県西部のある社寺にやってきた。
予定通りキヨスミコケシノブを撮影し、帰りは普段とは違う廃道のような道を選び、シダをチェックしながら歩いた。
すると、シケチシダによく似たシダを見つけ、帰って調べ本種と判断した。
このシダはシケチシダとイッポンワラビの種間雑種と言われ、3回羽状であることが2回羽状のシケチシダとの違いとされる。
本種と判断したが、小羽片が
その他のシダ
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