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- 科名・属名 :
イワデンダ科 ノコギリシダ属
- 特徴 :
草丈35〜70cmの常緑性シダ。
根茎は長く横走し、線状披針形で暗褐色〜黒褐色の鱗片があり、疎らに葉をつける。
葉は単羽状複生〜2回羽状浅裂、葉身は楕円状披針形〜広披針形、長さ(18-)21〜26cm、幅(7-)9〜12cm。側羽片は長楕円状披針形、長さ(3.2-)4.4〜6.1(-7.1)cm、幅(0.9-)1.1〜1.5(-1.8)cm。基部は切形で縁は鋸歯縁〜浅裂、質は紙質、暗緑色で光沢がある。葉柄は硬く、淡緑色〜淡褐色、基部は褐色、長さ(18-)25〜37(-47)cm、基部に暗褐色の鱗片があるが少ない。
胞子嚢群は羽片の中肋にほぼ接するようにつき、長いものと短いものが背中合わせにつく場合もあり、狭長楕円形〜線形、長さ(3.8-)4.3〜5.5(-6.4)mm。包膜は狭長楕円形〜線形、全縁。
- 分布・生育地 :
本州(南部)〜四国、九州、沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年1月21日 沖縄県国頭郡 中上・全体2 2014年4月16日 和歌山県新宮市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・胞子嚢群1 同 上 中下・胞子嚢群2 2014年4月16日 和歌山県新宮市 左下・葉表、右下・葉柄基部 同 上
- 撮影記 :
以前はミヤマノコギリシダの変種とされたいたが、最近は独立種とされているようだ。
やんばるの山奥、歩く距離が長いうえ起伏が多いこの道、なかなか入り込む気は起きないが、この日は最奥の沢沿いの植物を求めて久し振りに歩いた。
行きは下りが多く、先を急いでいるのでゆっくり撮影することはなかったが、1月というのに、サクラツツジ、リュウキュウミヤマシキミなど樹の花が満開状態で迎えてくれる。
帰り道、今度は登りが多く足元を見ながら歩いていると、ほっそりしたノコギリシダに似た感じのこのシダが目に入った。
葉身が細く、すっきりした感じの姿のいいシダだった。
その他のシダ
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