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- 科名・属名 : イワデンダ科 イワデンダ属
注.APG分類では、学名(Woodsia commixta)
- 特徴 :
草丈10〜25cmの夏緑性シダ。
根茎は短く、斜上〜直立し、葉を叢生する。
葉は1回羽状複生、葉身は狭長楕円形〜長楕円状披針形で鋭頭、長さ(5.2-)7.4〜11(-15)cm、幅(1.8-)2.3〜3.2cm。側羽片(9-)11〜13(-14)対、広披針形で、長さ(0.3-)0.6〜1(-1.4)cm、幅(0.2-)0.5〜0.7(-0.9)cm、上部の側羽片の基部は中軸に流れ、羽片は基部の前側に耳片があり、全縁〜波状縁で円頭。質は草質で淡緑色、両面とも淡褐色の多細胞毛がやや密にある。
葉柄は淡褐色〜赤褐色、長さ(1.4-)3〜5.4(-8.2)cm。鱗片は基部に多く、淡褐色で披針形、長さ(3.2-)3.7〜5(-8.2)mm。毛は淡褐色の多細胞毛が疎らかやや密にある。
胞子嚢群は羽片の辺縁からわずかに内側につき、円形で径(0.6-)0.8から1.1(-1.4)mm。包膜は胞子嚢群を椀状に包み、不規則に裂けて長い縁毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(山形県、関東地方、中国地方)、四国(愛媛県)、九州(北部) (国外:中国、朝鮮) 山地の明るい林縁や岩上
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年7月4日 広島県 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
イワデンダとコガネシダの中間的な形態を示すシダであるが、雑種ではないとされている。
イワデンダとの違いは、葉柄の鱗片が少なく特に上部にはつかないこと、コガネシダとは羽片前側基部に耳状突起があることなどで区別される。
広島県の山中、川沿いの林道の側面の岩場に点々とこのシダが生えていた。
全国的は生育地も限られ、ごく稀にしか見られないと図鑑には記されている。
その他のシダ
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