イヌイワデンダ(犬岩連朶)

Woodsia intermedia


イヌイワデンダ1

  • 科名・属名 : イワデンダ科 イワデンダ属
     注.APG分類では、学名(Woodsia commixta)

  • 特徴 :
     草丈15〜25cmの夏緑性シダ。
     根茎は短く、斜上または直立し葉を叢生する。
     葉身は長楕円状披針形で単羽状複葉、葉柄より長く、長さ5〜15cm、幅2〜5cm。羽片は卵状楕円形〜長楕円状披針形、上部の羽片の基部は中軸に流れる。羽片は基部の前側に耳片があり、全縁かやや鈍鋸歯縁、表裏とも白い毛がある。葉柄は3〜10cm、鱗片は淡褐色で披針形、全般に少なく、中軸鱗片は下部にある程度。
     胞子嚢群は羽片の辺縁寄りにつき、包膜は胞子嚢群を包み、不規則に裂けて長い縁毛がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(山形県、関東地方、中国地方)、四国(愛媛県)、九州(北部) (国外:中国、朝鮮)
     山地の明るい林縁や岩上

  • 撮影月日・場所 :
     2015年7月4日  広島県
     中、以下全て    同  上
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     イワデンダコガネシダの中間的な形態を示すシダであるが、雑種ではないとされている。
     イワデンダとの違いは、葉柄の鱗片が少なく特に上部にはつかないこと、コガネシダとは羽片前側基部に耳状突起があることなどで区別される。
     広島県の山中、川沿いの林道の側面の岩場に点々とこのシダが生えていた。
     全国的は生育地も限られ、ごく稀にしか見られないと図鑑には記されている。

  • 葉上部

    その他のシダ
イヌイワデンダ2

胞子嚢群