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- 科名・属名 :
コバノイシカグマ科 フモトシダ属
- 特徴 :
草丈80〜110cmの常緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、径3〜5mm、鱗片は無い。
葉身は2回羽状複生、長楕円状披針形〜広卵状披針形、長さ40〜60cm、幅20〜30cm、最下羽片は短い。側羽片は披針形で長さ11〜18cm、幅2.2〜4cm。小羽片は長さ1〜2cm、幅0.7〜1.1cm、裂片は基部で独立し羽軸に流れて翼を作らない。羽軸の表面には毛がある。質は厚い革質、暗記緑色〜緑色。葉柄は表側は淡緑色、裏側は淡褐色、長さ30〜60cm。
胞子嚢群は裂片の辺縁から0.5〜1mm程度内側につき、円形〜扁楕円形、包膜は長さ、幅とも約1mm、毛がある
- 分布・生育地 :
本州(関東地方南部、静岡、愛知県) (国外:朝鮮) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
2015年3月20日 神奈川県南足柄市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群、下・羽軸表側 同 上
- 撮影記 :
前日かなりの雨が降ったせいか、明るい杉林の下草はびっしょり濡れていた。
関東地方南部〜愛知県にかけての比較的狭い範囲にしか分布しないこのシダ、見つけ難いかと思ったが割合簡単に見つかった。
フモトシダとイシカグマの中間の性質を持っているが雑種ではないようで、葉が羽状複葉であることからフモトカグマとは分けられ、下の写真のように羽軸の表面に毛があること、包膜の前縁が裂片の辺縁より少し内側に着くことなどで異なっている。
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