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- 科名・属名 : コバノイシカグマ科 フモトシダ属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの常緑性シダ。
フモトシダとイシカグマの推定雑種。
葉はフモトシダの深裂形に似るが、葉身は三角状披針形で下部羽片は2回羽状複生となり、小羽片の基部は羽軸から完全に独立せず沿着し、上部羽片は単羽状で中裂する。羽軸の両面には淡褐色の毛がある。
胞子嚢群は小羽片のやや内側につき、包膜には毛がある。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾) 丘陵〜山地の林縁、林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年2月9日 高知県吾川郡 中・全体2、下・胞子嚢群 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前は牧野富太郎先生が発見し、フモトシダの変種として学名がつけられていたが、染色体の分裂が不規則で、その後雑種とされた経過がある。
参考にしている「日本の野生植物・シダ編」(平凡社刊)では、フモトカグマの変種として記載されている。
雑種についてはほとんどわからないといっていいが、2月に四国を訪れた際シダに詳しい方と知り合いになり、色々と教えていただいた中にこのシダがあった。
特徴欄に記したように、下部羽片が2回羽状複生し、小羽片の基部が広く羽軸に沿着し、羽軸に毛があることが特徴とされている。
ただ、冬の暗い林下でフィルム撮影した写真は極端に青カブリしていて、スキャンした際に色補正したが追いつかなかった。
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