|
- 科名・属名 : コバノイシカグマ科 コバノイシカグマ属
- 特徴 :
草丈20〜60cmの夏緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、褐色の軟毛があるが鱗片はない。
葉は2回羽状複生〜3回羽状深裂、葉身は長楕円状披針形、長さ(16-)23〜29(-34)cm。側羽片は三角状卵形、長さ(2.3-)3.1〜6(-10)cm、幅(1.6-)2〜3.1(-4.5)cm。裂片は長楕円状披針形、鈍頭〜鋭頭、縁は鋸歯縁。質は草質、淡緑色、両面に疎らに毛がある。
葉柄は長さ(8.8-)13〜22(-32)cm、上部はわら色〜淡緑色、基部は黒褐色で光沢があり、鱗片はないが褐色の軟毛がある。
胞子嚢群は裂片の先端につき、円形〜扁円形、包膜はコップ状で波状縁、長さ、幅とも約1mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州(除く南部) (国外:朝鮮、中国、ロシア(極東部)、南アジア 山地の林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年10月18日 静岡県浜松市 中上・全体2 2020年9月6日 長野県戸隠高原 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・葉(表) 同 上 中下・胞子嚢群 2011年10月18日 静岡県浜松市 左下・胞子嚢 2020年9月6日 長野県戸隠高原 右上・葉柄基部1 同 上 右下・葉柄基部2 2024年5月19日 長野県軽井沢
- 撮影記 :
静岡県以西に分布するアザミ類の撮影に出かけた。
案内は小〜大学時代の生物部の先輩、昆虫だけでなく植物や魚類などにも造詣が深かったが、当時は私は昆虫少年、まさか植物で一緒に歩くときがあるとは思ってもいなかった。
山道の道端で目的のワタムキアザミを撮影し、その後はシダを探しながら歩いた。
とある林下でこのシダを見つけた。イヌシダに感じが似ていたが、葉に毛がないことで本種とわかった。
静岡県はシダ類でも面白い地域で、その後も何度か訪れている。
その他のシダ
|