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- 科名・属名 : オシダ科 カナワラビ属
注.APG分類では、学名(var. yasu-inouei)
- 特徴 :
草丈50〜80cmの常緑性シダ。
根茎は短く這い、横走か斜上し、葉を接近してつける。
葉身は2回羽状複葉、卵状長楕円形で長さ30〜40cm、幅15〜35cm。羽片は上部に向かって小さくなり、頂羽片は作らない。小羽片の裂片の先は長さ約1mmの状に伸びる。質は革質でオニカナワラビより薄い。葉柄は淡いわら色、長さ25〜35cm、葉柄基部の鱗片は線状披針形で褐色。
胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間よりやや辺縁よりにつき、包膜は全縁。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島、山口県)、四国、九州 (国外:日本固有) やや乾燥した山地の樹林下
- 撮影月日・場所 :
2013年2月9日 高知県吾川郡 中、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
オニカナワラビとハカタシダの中間のような形態とされるが、頂羽片の有無や小羽片の鋸歯の長さ等で区別される。
特に、小羽片の裂片の鋸歯の先が芒状に約1mmと長く伸びるのが特徴で、右下の葉の裂片のアップでもそのことがわかるだろう。
まだ花には少し早い2月初め、シコクバイカオウレンが咲き出したというので訪れた高知県、他に咲いている花はなく、余った時間はシダ探しに費やした。
このシダは、神社の社叢、杉の植林下の斜面に点々と生えていた。紀伊半島以南に分布するが、そんなに一般的な種ではない。
裂片の芒の長いのは特徴的で、一度で覚えられそうなダだった。
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