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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈90〜120cmの常緑性シダ。
アイアスカイノデとイノデの推定雑種。
葉は光沢が強く、胞子嚢群は中肋と辺縁の中間〜やや中肋寄りにつく。
葉柄基部の鱗片は長卵形〜披針形、先は捻れて辺縁には不斉な突起がある。
葉軸(中軸)上部〜下部の鱗片は狭披針形で、先は毛状にならない。
- 分布・生育地 :
本州(山形、宮城県以南〜和歌山県以東)、四国(高知県) (国外:日本固有)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2019年12月15日 静岡県磐田市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・葉(表)、以下全て 同 上
- 撮影記 :
イノデの仲間は多くの雑種を作るのが特徴で、この雑種にはまり色々探し回っているシダ好きの仲間もいる。
雑種なので胞子が完熟せず萎縮するのが特徴であるが、形態的には中間的な形態を示すので、親となる各種のイノデの基本的特徴を熟知していないと、何と何の雑種か全く分からない。
しっかり予習しメモを作って現場に臨んでも、知識も不十分なうえ目も慣れていないので、いつも判断に悩んでしまう。
このシダも詳しい仲間から教えられたもので、雑種特有の大きな姿が印象的だった。
和名の由来は神奈川県の三浦半島で最初に見つかったことであるが、「神奈川県植物誌」によると、神奈川県では沿海地のスギ林内には壮大な葉を広げ、しばしば群生している書かれている。
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