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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈60〜120cmの常緑性シダ。
ツヤナシイノデとサイゴクイノデの推定雑種。
葉の色は淡緑色で光沢はない。
葉柄基部の鱗片は広卵形、淡褐色で中央に濃褐色の縞が入る。
胞子嚢群はやや辺縁寄りにつき、中部から下部ではサイゴクイノデ同様に小羽片の耳垂に優先してつく。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2013年5月16日 東京都高尾山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群 2010年11月6日 同 上 下・葉柄基部鱗片 2013年5月16日 同 上
- 撮影記 :
東京都の西部にある高尾山は昔から保護されていることや、南方系と北方系の植物の接点となっていることもあって多くの植物が見られる。
また、山裾には湿潤な植林地があってシダの種類も多く、特にイノデ類は雑種も多い。
このシダはツヤナシイノデとサイゴクイノデとされ、和名の由来も近所の八王子市内の旧恩方村で見つかったことによる。
雑種は基本種を理解していないと同定が難しいが、特徴は葉柄基部の鱗片で、広卵形で中央に濃褐色の縞が入っていて比較的わかりやすい。
その他のシダ
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