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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈70〜100cmの常緑性シダ。
アイアスカイノデとツヤナシイノデの推定雑種。
根茎は短く、斜上して塊状。
葉は2回羽状複生、葉身は長楕円状披針形〜卵状狭楕円形。厚めの草質、明るい緑色でわずかに光沢がある。
葉柄下部には鱗片が密につき、ツヤナシイノデに似て大きくて淡褐色で栗色がはっきりしないものや、アイアスカイノデに似て披針形で中央に栗色が入る鱗片も混ざる。中軸の鱗片は密生し、淡褐色で小さい卵形〜広卵形。
胞子嚢群は羽片の先からつき、中部より上の羽片では辺縁と中肋の中間につき、下部の羽片では辺縁寄りにつく。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)、九州(熊本、大分県) (国外:日本固有) 低山地の林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2013年5月16日 東京都高尾山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群、下・葉柄基部鱗片 同 上
- 撮影記 :
シダに詳しい花仲間の案内で遠方から訪れた花仲間と一緒に高尾山麓のシダを観察した。
シダを初めて何年かたつが、花と違い図鑑の知識だけで同定できるのは典型的な特徴をもった種類だけ、雑種の多いイノデやカナワラビの仲間になると全くお手上げだ。
高尾山にはイノデの仲間や雑種も多く見られるとのことで、期待しながら歩いた。
このシダもそんな林下に生えていたもので、アイアスカイノデとツヤナシイノデの推定雑種とのことで、両者の特徴が所々に見られた。
ただ、この日は雑種も含め何種かのイノデを撮影したが、写真を後日整理しようとしたらどれがどうだったかわからなくなり、改めて花仲間に確認する破目になった。
シダに限らず、よくわからない植物についてはその時は覚えたつもりでいても、しばらくすると記憶が薄れるのでその場でメモを取るように人に言っているにもかかわらず、本人ができていないことを大いに反省した。
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