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- 科名・属名 : チャセンシダ科 チャセンシダ属
- 特徴 :
草丈30〜50cmの常緑性シダ。
コウザキシダとクルマシダの雑種で、両者の中間の形態となる。
根茎は短く、直立して葉を叢生し、披針形〜線形で暗褐色の鱗片をつける。
葉身は2回羽状複生、広披針形〜長楕円形、長さ20〜40cm、幅10〜25cm。羽片は基部に近い羽片ほど深く切れ込み、裂片は卵形、先は鈍頭、全縁。質はやや厚く、表面は緑色で平滑。葉柄は緑色で長さ10〜15cm。
胞子嚢群は線形で裂片の中間からやや辺縁よりにつく。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県、紀伊半島)、四国、九州 (国外:中国?) 林下のやや湿った岩上
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2010年1月3日 静岡県周智郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・葉(表) 2022年6月8日 静岡県浜松市 左下・胞子嚢 2010年1月3日 静岡県周智郡 右下・基部鱗片 2022年6月8日 静岡県浜松市
- 撮影記 :
滝に向かう沢沿いの道、正月とあって訪れる人は誰もいない。
湿度の高い道の両側には、関東地方では見られない種類の常緑性のシダが多い。
一つ一つチェックしながら進んでいくと、ガレた岩場の基部にあまり見たことのない形をしたシダが生えていた。
シダに詳しい同行者が、コウザキシダとクルマシダの雑種と教えてくれた。
崩れやすいガレ場を登ったが、寒いうえに谷間は暗く、撮影には苦労した。
図鑑にもあまり詳細は記述されていないが、大きさも形も胞子嚢のつき方も両者の中間の形態をしている。
その他のシダ
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