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- 科名・属名 :
チャセンシダ科 チャセンシダ属
- 特徴 :
草丈50〜120cmの常緑性シダ。
根茎は短く塊状で多数の葉を放射状に叢生する。根茎の鱗片は披針形〜線形、褐色〜暗褐色で長さ2cm、幅3mm。
葉身は単葉、披針形で長さ50〜120cm、幅12〜30cm。先は鋭尖頭で中ほどが一番広い。質は革質、緑色で中肋は表側にやや隆起し、裏面は扁平。側脈は中肋近くで1〜2回叉状に分枝して平行に伸び、先端は葉縁近くで縁に沿った脈に連結する。葉柄は長さ2〜5cm、基部には披針形で縁に突起のある鱗片が密につく。
胞子嚢群は側脈に沿って伸び、中肋と葉縁の中間に達するが、長くても2/3に達することはない。包膜は線形で幅0.5mm。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島、種子島以南)〜沖縄 (国外:アフリカ〜ポリネシアの旧世界の熱帯地域) 山中の岩上や樹幹
- 撮影月日・場所 :
1995年4月22日 鹿児島県奄美大島 中 2015年10月8日 沖縄県国頭郡 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
南西諸島のジャングルの中を歩くと、木の枝の付け根付近から放射状に葉を広げた大きなシダがよく目に付く。
樹幹に生えているものが多いが、岩場や地上にも生えていて、いかにもジャングルの中という雰囲気を醸し出している。
この仲間には他に、オオタニワタリ、ヤエヤマオオタニワタリがあり、いずれも似たような場所に生えていて区別が難しい。
このシダの胞子嚢群は、ほとんどが中肋と葉縁の半分程度の長さで、2/3の長さを越えるタニワタリとは区別され、葉の中肋の裏面は平滑で、盛り上がるヤエヤマオオタニワタリと区別される。
その他のシダ
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