アブノメ(虻の目)

Dopatrium junceum


アブノメ1

  • 科名・属名
  • : ゴマノハグサ科 アブノメ属

  • 特徴

  •  草丈10〜25cmの1年草。
     根際の葉は狭長楕円形で対生する。茎の上部の葉は著しく小さくなる。
     茎の上部の葉腋に淡紫色で唇形の花を1花つける。下部葉腋につく花は閉鎖花となる。
     別名パチパチグサ。

  • 分布・生育地

  •  本州(福島以南)〜沖縄 湿地や水田

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年9月19日 栃木県今市市
     中 1995年8月14日 静岡県浜松市
     下2枚 2005年9月19日 栃木県今市市

  • 撮影記

  •  茎が中空で、つぶすとパチパチ音がすることから、パチパチグサとも呼ばれている。
     葉は茎の下部のほうに対生する。上部のほうは小さく痕跡のようである。
     水田や湿地に生え、真ん中の写真は、海岸から100mも離れていない松林の中の小さな池で撮影した。
     午後の遅い時間に撮影したのでその時は気がつかなかったが、この花は夕方にならないと咲かないようだ。
     ここは、近くの池にサワトウガラシヒメシロアサザなど、最近では少なくなった水生植物があり楽しい場所だった。

     2005年、久しぶりに再会した。
     ここは休耕田で、キクモや水草類ば多数生育していた。
     休耕田は、水がある程度あると水草類の宝庫となるが、乾燥するとヨシなどが生えてきて面白味がなくなる。

    同じ科の仲間の花
アブノメ2

花アップ
実