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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、クワガタソウ属(Veronica)、学名(V. schmidtiana subsp. senanensis var. yezoalpina)
- 特徴 :
草丈7〜16cmの多年草。
茎はしばしば基部で分枝し、直立〜斜上する。
葉は対生、葉身は長卵形で小さく、長さ1〜2(〜3)cm、幅0.5〜1cm。縁は羽状浅裂〜鋸歯縁状になり、先は円く尖らない。質は厚く、しばしば裏面が紫色になることがあり、両面無毛。
花は茎の先に淡青紫色で花弁に濃色の線が入る花を10〜30個つける。萼裂片の先はやや鋭頭〜鈍頭で、円みがある。
ミヤマクワガタやキクバクワガタに似ているが、全体にやや小型であること、萼片の先が尖らないこと等が異なる。
別名 エゾミヤマトラノオ
葉が細く、鋸歯が深く切れ込むものがアポイ岳にあり、
●アポイクワガタ(f. exiguum)という。
- 分布・生育地 :
北海道(夕張山地) (国外:日本固有) 蛇紋岩の砂礫地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1981年7月19日 北海道夕張岳 中上・全体2 1985年7月7日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1986年6月29日 北海道夕張岳 右下・葉 1981年7月19日 同 上
- 撮影記 :
北海道の蛇紋岩が崩壊した高山の砂礫地に生える。少し小型で、葉裏は紫色を帯びる。中には葉の表面まで紫色になっている株を見たことがある。
夕張岳では比較的よく見かけるものの、草丈が小さいことや砂礫の色が保護色になって気づかずに通り過ぎてしまう。
クワガタの仲間は草の中よりもこうした砂礫や石がゴロゴロしたような場所に多く、他の草がないので、そのつもりになって見ていると簡単に見つかる。

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