ムラサキウンラン(紫海蘭)

Linaria bipartita


ムラサキウンラン1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ウンラン属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの1年草。園芸逸出。
     花をつけない茎は横に広がり葉を輪生または対生し、花をつける茎は直立し、下部は無毛で、上部は腺毛が散生する。
     花をつける茎の葉は互生、葉身は線形で、長さ3〜6cm、幅0.3〜0.6mm。先は尖り、両面無毛、葉柄はない。
     花は茎の先に総状花序となり、多数の花をつける。花柄の長さは苞葉の2〜3倍、腺毛が生える。花冠は仮面状の唇形、紫色で長さ2〜2.5cm。下唇は黄色でビロード状の毛が密生し、花冠基部に長さ約1cmの距がある。萼歯鐘形、ほとんど基部まで5裂し、裂片は披針状線形、縁は白色を帯びる。
     果実(刮ハ)は球形、径4〜5mm、
     別名 ヒメキンギョソウ

  • 分布・生育地 :
     園芸逸出(北アフリカ、ポルトガル、スペイン南部原産)(所々で逸出)
     道端、荒地、川原

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2010年5月30日  埼玉県志木市
     中上・2 2022年6月22日  埼玉県入間市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序1 2010年5月30日  埼玉県志木市
     左下・花序2 2022年6月22日  埼玉県入間市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     石の河原である多摩川などと違って河川敷は土に覆われ、遠めにも多くの植物が茂っているのが見えた。何か変った帰化植物があるかもと下りてみる。
     コアカザシロザなど、アカザ科の帰化植物が多い。遠くに派手な色の花が見えた。
     花の形からウンランに近縁の園芸植物の逸出と推測された。帰って帰化の図鑑を見ると、この花が載っていた。
     自生にこだわって撮影しており、植栽は問題外であるが逸出はOKとしている。しかし、逸出でも「いかにも園芸種」というこんな花は微妙だ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ムラサキウンラン2

花序1

花序2