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- 科名・属名 : ハナシノブ科 ハナシノブ属
注.APG分類では、学名(P. casruleum subsp. kiushianum)
- 特徴 :
草丈70〜100cmの多年草。
茎は稜がある。
葉は互生、下部のものは葉柄があり羽状に全裂し、裂片は5〜11対あり、広披針形で長さ1.5〜4cm、幅0.3〜1.5cm。先は尖り、無毛で、中軸には翼がある。上部の葉は次第に小さくなり、葉柄は無く、羽片の数も少なくなる。
花は茎頂に円錐花序につく。花柄は長さ2〜10mm、腺毛がある。花冠は車形で放射状に5裂し、青紫色、径1〜1.5cm。裂片の先は尖り、縁に短毛がある。雄しべは5個、花糸は長く基部に毛がある。萼は鐘形で5中裂し、長さ5〜7mm、裂片の先は鋭頭。
果実(刮ハ)は卵形〜楕円形で3裂し、長さ3〜5mm。種子はほとんど翼がなく、長さ約2mm。
- 分布・生育地 :
九州 (国外:朝鮮) 山地の草原
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年6月24日 熊本県阿蘇 中上・全体2 同 上 中下・全体3 2009年6月27日 同 上 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2009年6月13日 同 上 右下・葉 1995年6月24日 同 上
- 撮影記 :
花忍の和名がいい。由来は葉の形をシダのシノブに例えたものらしいが、淡い青紫色の花は何となく忍ぶ感じがあって好きな花だ。
九州中部の草原に生えるが、草原の手入れが行われなくなったため絶滅に瀕し、絶滅危惧種TA類(CR)に指定されている。
なんとかこの花の自生の姿を目にしたいものだと、梅雨の熊本に飛んだ。
阿蘇高森の野草園で咲いている姿を目にし、尋ねてみたが自生はまず見られないとのこと。
手入れされた草原なら見つかるかもと、目ぼしい場所を何ヶ所か回ると、ある草原で淡い青紫色の花が目に入った。
草を掻き分け近づいて見ると今を盛りにこの花が咲いていた。あこがれの花との出会いだった。
人家から遠く離れたこの草原には、マツモトセンノウややアソタカラコウも見られ、秘密の花園だった。

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