ヒダカトウヒレン(日高唐飛廉)

Saussurea kudoana


ヒダカトウヒレン

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈20〜50cmの多年草。
     葉は下部のものは大きく、長楕円状披針形で、厚く光沢がある。茎葉は少なく、上部のものは細く小さい。
     頭花は散房状つき、花冠は淡紅紫色。総苞は長さ1cm、先は尾状にならない。

  • 分布・生育地

  •  北海道(アポイ岳)  かんらん岩の礫地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1990年8月19日 北海道アポイ岳
     下・総苞   同 上

  • 撮影記

  •  北海道に花見に出かけ始めた80〜90年代、花の山として有名なアポイ岳には時期を変え何度か訪れた。
     5〜6月のアポイ岳は、ヒダカソウヒダカイワザクラなど、多くの固有種が見られて花の山の名に恥じないが、夏や秋口も多くの花が見られる。
     そんな晩夏の花との出会いに訪れた8月中旬、山はもう秋の雰囲気が漂い、春には多かった登山者も数えるほどしか会うことはなかった。
     固有種の多いかんらん岩地帯まで登ると、草丈の低いアポイギキョウ(キキョウ)と呼ばれるタイプの花や、この花が点々と見られた。

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総苞