ヒナヒゴタイ(雛平江帯)

Saussurea japonica


ヒナヒゴタイ1

  • 科名・属名 : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈50〜150cmの2年草。
     茎は直立し、上部でよく分枝する。
     葉は対生し、長楕円形〜楕円形で、羽状深裂〜中裂する。両面に密に短毛や腺点があり、基部は茎に沿下する。
     頭花は密な散房状につき、紅紫色で径1〜1.5cm。総苞は筒形でクモ毛があり、幅5〜8mm。総苞片には紅紫色の付属体がある。
     痩果は長楕円形で長さ3.5〜4mm。
  • 分布・生育地 :
     九州 (国外:朝鮮(南部)、中国)
     明るい草原

  • 花期 :  10〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     1993年10月31日  長崎県平戸島
     中    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2015年11月2日  同  上
     下左・総苞、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     草紅葉の草原、遠目には何の花も見えなかったが、登っていくと岩場にチョウセンノギクイトラッキョウの花が顔を出し始めた。
     長い時間かがみこんで撮影し、疲れた腰を伸ばすと、目の前にこの花が咲いていた。
     草原の向こうには青い海も望め、前にある図鑑で見た写真と同じ光景がそこにあった。
     喜んで撮影したはいいが、総苞片にピンクの付属体があることがわかる写真を撮り忘れてしまい、十数年後やっと宿題をやり遂げた。
     全体の感じはヒメヒゴタイによく似ているが、総苞が筒形で幅も狭い。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヒナヒゴタイ2

花

総苞