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- 科名・属名 : キク科 キク属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
細長い地下茎を伸ばし、茎は叢生し、曲がって斜上する。
葉は互生し、倒披針形〜倒卵形で茎の上部までつき、長さ4〜8cm、幅1.5〜2.5cm。先は全縁〜やや浅く羽裂し、基部はくさび形。質は硬く、表面は緑色で縁は白く、裏面は丁字毛が密生し銀白色。
頭花は散房状に多数つき、黄色の筒状花のみからなり径5〜6mm。総苞は扁球形、総苞片は3列に並び、外片は卵形。縁の雌花の花冠は長さ約3mm、先は3〜4歯がある。中の両性花の花冠は長さ約3.5mm、先は5歯がある。
果実(痩果)は長さ約1.5mm、5肋がある。
- 分布・生育地 :
本州(千葉〜静岡県) (国外:日本固有) 海岸の崖、岩場
- 花期 : 10〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年11月5日 神奈川県三浦半島 中上・全体2 2017年11月2日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・全体3 1993年11月6日 同 上 中下・花 2017年11月2日 同 上 左下・総苞、右上・葉表、右下・葉裏 同 上
- 撮影記 :
11月の声を聞くと、関東地方あたりではさすがに野の花も少なくなる。
そんな野の花のトリを飾るのがこの花だ。正確に言えば「海辺の花」ということになるが。
海岸の岩場を黄色に染めるこの花、ごく普通の花に思えるが、千葉から静岡県までの太平洋岸だけの分布で、紀伊半島に分布するキイシオギク、四国に分布するシオギクと綺麗に棲み分けている。
頭花がやや小さいなどの違いがあるようだが、見た目はあまり違いがあるようには見えない。
栽培のキクと交配して雑種を作ることがあり、ハナイソギクと呼ばれ、イソギクの群落の中などで時々見かける。
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