タカネタンポポ(高嶺蒲公英)

Taraxacum yuparense


タカネタンポポ1

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈10〜40cmの多年草。2倍体。
     根生葉は長楕円形で、長さ5〜20cm、幅1.5〜3cm。規則的に羽状深裂し、裂片の先は上方に曲る。
     頭花は鮮黄色で、径3〜4cm。総苞は1.2〜1.5cm、総苞片は密着し、角状突起はない。
     別名 ユウバリタンポポ

  • 分布・生育地

  •  北海道(夕張、日高山脈)  蛇紋岩地帯

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1982年7月4日 北海道夕張岳
     中 1985年7月7日   同 上
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  夕張岳は北海道中央部に位置する山で、蛇紋岩の地質のため固有種が多く、花の山として有名である。初めて北海道に花見行に出かけた時、大雪山の次に訪れたのがこの山だった。
     急な登りを終え湿地帯が現れるとなだらかな登山道となり、次に出てくる蛇紋岩の崩壊地からが花の核心部である。
     崩壊地にはユウパリコザクラシソバキスミレなどが、登山道際にはタカネグンバイやこの花が姿を見せる。
     この花、平地のタンポポと花の色は変らないものの、葉の切れ込みが深いので感じが違う。
     夕張岳花見行では、多くの固有種に目を奪われタンポポは見逃されやすいが、この花も忘れずに観察しておきたい。

    同じ科の仲間の花
タカネタンポポ2

花・総苞