チョウセンスイラン(朝鮮水蘭)

Hololeion maximowivzii


チョウセンスイラン

  • 科名・属名
  • : キク科 スイラン属

  • 特徴

  •  草丈50〜100cmの多年草。
     葉は線状披針形で、長さ15〜40cm、幅0.5〜3cm。
     頭花は散房状にまばらにつき、黄色で径3〜3.5cm。総苞外片は卵形で、先は鈍頭。
     スイランに非常によく似ているが、花茎が0.8〜3.5cm短いことや、総苞外片の形(スイランは披針形で先は鋭頭)が異なっている。
     別名 マンシュウスイラン

  • 分布・生育地

  •  九州  高原の湿地

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年10月5日 鹿児島県姶良郡
     下・花  同 上

  • 撮影記

  •  霧島の帰りにヒメノボタンを探しに立ち寄った鹿児島県の高原。
     春はスミレ類の宝庫の草原も、秋深いこの時期は野菊の仲間が散見されるくらい。目的の花にめぐり合えそうな雰囲気は全くなかった。
     草原を巡って歩くうちに小さな湿地に行き当たった。夏ならサギソウが見られる湿地に、ヒョロと伸びたスイランが目に入った。
     総苞片をよく見ると先が円い、スイランではない。九州に残る大陸系要素のこの花だ。つまらなかった草原歩きが一転して楽しい散策に変わった。

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花アップ