ヒロハウラジロヨモギ(広葉裏白蓬)

Artemisia koidzumii


ヒロハウラジロヨモギ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ヨモギ属

  • 特徴

  •  草丈35〜100cmの多年草。
     茎は叢生し、灰白色の毛を密生する。
     茎の中部の葉は、倒卵形で長さ4.5〜18cm、幅3〜11cm。質は厚く、羽状に中裂し、裂片の先は鈍頭。表面のくも毛は落ちるが、裏面の灰白色の毛は残る。
     頭花は円錐花序に多数つき、径約4mm。総苞は密にくも毛がある。
     別名 オオワタヨモギ

  • 分布・生育地

  •  北海道  海岸の草地、岩場

  • 花期
  • :  8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1992年8月8日  北海道知床半島
     中 2013年8月23日  北海道白糠郡
     下左・花    同  上
     下右・葉裏 2014年7月10日  北海道知床半島

  • 撮影記

  •  8月に入り、やっと名物の海霧も少なくなった根室半島は、すっかり秋の装い。
     夏、エゾゴゼンタチバナの見られた海岸草原は、シコタンヨモギムラサキベンケイソウなど、珍しい花が今を盛りと咲いている。
     この花もその一つで、灰白色の毛が多いことで、何となく白っぽく見える。特に茎や葉裏に毛が多く、下右の写真のように葉裏は真っ白だ。
     北海道東部の海岸は、他ではあまり見られない千島列島に続く北方系の花が咲き、いつ行っても何かしら変わった花が見られ、何度も訪れたくなる場所だ。

    葉裏

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ヒロハウラジロヨモギ2

花