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- 科名・属名 : キク科 ヨモギ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
茎は叢生し、下部からよく分枝する。
下部の葉は長楕円形で、長さ約12cm、幅約6cm。羽状全裂し、裂片はさらに中裂する。中部の葉はやや小さく、羽状に全裂し、長さ7〜9cm、幅4.5〜5cm。裂片は線状披針形で全縁。葉の表面には密にくも毛があり、裏面には灰白色の綿毛が密生する。
頭花は円錐花序に多数つき、径1.5〜2mm、長さ約4mm。総苞片は3列、煉瓦状で密に白い綿毛がある。
痩果は狭長楕円形で長さ約1.5mm。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川県、伊豆半島、伊豆七島) (国外:日本固有) 海岸の岩場、草地
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年10月29日 神奈川県鎌倉市 中上・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1(花序) 2016年10月15日 同 上 中下・花2(総苞)、左下・葉(表)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
鎌倉や三浦半島の一部の海岸に、シロヨモギをもっと銀白色にしたような蓬がわずかに見られる。
ヨモギに比べると葉の色だけでなく、裂片の幅もやや広い。
秋も深まった頃、花を見るために現地へ出かけた。簡単に見つかるだろうと思ったが、ヨモギとの雑種といわれるイナムラヨモギと呼ばれる緑がかった葉の株は見られるが、銀白色の純粋な株はほとんどない。
探し回ってやっと本種と思われる株を見つけ、ホッとした。
地味なヨモギの仲間では珍しく観賞価値があり、採取され、当時でもわずかしか見られなかったが、今ではかなり危険な場所でしか純粋種は見られないようだ。
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