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- 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属
注.APG分類では、学名(L.japnica var. japonica)
- 特徴 :
地上を這う多年草。
茎はまばらに軟毛が生える。
葉は対生、葉身は広卵形、長さ1〜2.5cm、幅0.7〜2cm。先は短く尖り、基部は円形。短毛があり、葉肉内にやや透明な腺点がある。葉柄は5〜10mm。
花は葉腋に1花つける。花冠は黄色で5裂し、径6〜7mm、裂片は広卵形。萼は5全裂し、線状披針形で先は尖り、長さ4〜8mm。雄しべは5個、花冠裂片に対生する。花柄は長さは2〜3mm。
果実(刮ハ)は球形で疎らに長毛が生え、径4〜5mm。種子は稜のある楕円形、長さ約1mm。
昔の分類では、花柄の長いもの(長さ6〜18mm)をナガエコナスビ(左下の写真)という基本種とし、花柄の短い本種をコナスビという品種として区別している。
ここでは昔の分類に基づいているが、最近の図鑑では明らかな差異はないとしてコナスビとして統一されている。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:中国、台湾、インドシナ) 低地から山地の道端、草原
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年6月24日 福島県西白河郡 中上・全体2 1988年6月5日 滋賀県伊吹山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 2018年4月18日 鹿児島県鹿児島郡 中下・萼、右下・茎 同 上 左下・ナガエ 2017年6月17日 神奈川県箱根 右上・葉 2017年6月24日 福島県西白河郡
- 撮影記 :
この仲間のオニコナスビやヘッカコナスビ、ミヤマコナスビなど分布が西に偏り、かつ珍しい植物が多い。
本種は日本全土に広く分布し、平地〜山地の明るい林縁や道路際などあちこちで普通に見かける。
和名は球形の果実(刮ハ)の様子を小さなナス(小茄子)に例えたものである。
以前の分類では、下の写真のように花柄の長いものをナガエコナスビという基本種で、本種が品種の扱いになっている。
そこで、ここでも分けているが、最近ではコナスビを基本種とし、ナガエコナスビも個体差の範囲で区別できないとしている。
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