オオサクラソウ(大桜草)

Primura jesoana


オオサクラソウ1

  • 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
     注.APG分類では、学名(P. jesoana var. jesoana)

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの多年草。
     根茎は短く、横に這う。
     葉は数個が根生し、葉身は円形〜円心形、径5〜12cm、掌状に7〜9裂し、裂片は三角形で、縁に不揃いの尖った歯牙がある。葉柄は長さ15〜25cm、ほとんど無毛。
     花は茎の先に1〜2段になって4〜8個が輪状につく。花茎はほとんど無毛、花柄は長さ1〜1.7cm、細毛がある。花冠は濃紅色で花喉部は黄色、5深裂し、裂片はさらに2裂して平開、径1.5〜2cm、筒部は長さ1.2〜1.4cm。萼は筒形、2/3程度まで深裂し、裂片は披針形で長さ6〜10mm、先は鈍い。
     果実(刮ハ)は卵状長楕円形、長さ7〜12mm、萼より少し長い。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)〜本州(中部以北) (国外:日本固有)
     亜高山の林縁や谷沿いの湿った所

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1977年6月20日  群馬県尾瀬ヶ原
     中・全体2 1983年7月3日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 1977年6月20日    同  上

  • 撮影記 :
     6月も半ばを過ぎた尾瀬ヶ原、ミズバショウもほぼ終わりとなり、混雑していた湿原にも一時的に静けさが訪れる。
     やっと若葉が開いた樹林下では、この花を初め新しく咲き始めた花が出迎えてくれる。
     周囲にはオオバキスミレ、湿原にもタテヤマリンドウなどが咲き始めており、人の少なくなった湿原歩きは楽しい。

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オオサクラソウ2

花