オオチョウジガマズミ(大丁子がまずみ)

Viburnum carlesii var. carlesii


オオチョウジガマズミ1

  • 科名・属名 : スイカズラ科 ガマズミ属
     注.APG分類ではレンプクソウ科(ADOXACEAE)

  • 特徴 :
     高さ1〜3mの落葉低木。
     枝は灰褐色で、若枝には星状毛が密生する。
     葉は対生し、広楕円形〜卵形で、長さ3〜10cm、幅4〜7cm。先端は円頭か短く尖り、基部は心形または円形。
     花は枝先に径3〜5cmの集散花序となり、密に花をつける。花冠は径10〜16mm、長さ6〜12mmの高杯形、淡紅色を帯びた白色で、先は5裂して平開する。

  • 分布・生育地 :
     対馬  日当りのいい林縁

  • 花期 :  4月

  • 撮影月日・場所 :
     2010年4月10日  長崎県対馬
     中    同  上
     下右・花、下左・葉    同  上

  • 撮影記 :
     チョウジガマズミによく似ている種で、葉に円みがあり、花序に花が多数つき、個々の花がやや大きいのが違いとされている。
     朝鮮半島に分布の中心がある花で、日本では対馬だけに生え、低地の日当りのいい林縁や崖地で見られる。
     対馬は日本ではここだけという大陸との共通種が多いが、この花の咲く4月は、他にもナンザンスミレシロコスミレなどが見られ、一度は訪れたい季節である。

  • 葉

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オオチョウジガマズミ2

花