コバナノワレモコウ(小花の吾木香)

Sanguisorba tenuifolia var. parviflora


コバナノワレモコウ1

  • 科名・属名 : バラ科 ワレモコウ属

  • 特徴 :
     草丈80〜130cmの多年草。
     茎は上部でよく分枝し無毛。
     根出葉は奇数羽状複葉で11〜15個の小葉からなり、小葉は線形で長さ2〜8cm、幅1〜2cmと幅が狭い。縁には三角形の鋸歯がある。
     花は枝先に穂状に垂れ下がってつき、花序は長さ2〜7cm、花は白色で緑色を帯びるが、淡紅色を帯びるものもある。雄しべは4個、長く外に飛び出る。花糸は扁平で、白色、葯は暗赤色。

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿地方以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)
     湿地

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2006年9月8日  大分県大分郡
     中・花(帯淡紅色)    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花 2014年10月13日  宮崎県児湯郡
     下右・帯紅色花    同  上

  • 撮影記 :
     湿地には満開のツクシフウロシラヒゲソウが咲き、ちょっと立ち寄るだけのつもりがすっかり時間を取られてしまった。
     当初湿地を訪れる予定はなかったので長靴の支度はなく、しばらく立ち止まっていると登山靴に水がしみ込んできた。
     風に揺れるこの花、本州の近畿地方以西から九州の湿地に生え、東日本に分布するナガボノシロワレモコウによく似ていて区別が難しいが、本種のほうが全体に華奢で、小葉も細い。
     ここには白だけでなく、淡紅色を帯びた花もあった。

  • 赤花

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白花