エゾグンナウフウロ(蝦夷郡内風露)

Geranium eriostemon var. reinii f. ezoense


エゾグンナウフウロ1

  • 科名・属名 : フウロソウ科 フウロソウ属
     注.APG分類では、学名(G. onoei var. onoei f. ezoense)

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     茎や葉柄には開出する粗い毛がある。
     葉は腎形、幅5〜12cm、掌状に深く切れ込み、裂片の切れ込みが深く、鋸歯は鋭い。表面は無毛で、裏面脈上だけに開出毛がある。
     花は直径2.5〜3cm、濃青紫色〜濃紅紫色で、萼片には腺毛が密生する。
     タカネグンナイフウロとは品種関係にあり、葉が深く切れ込んで鋸歯が鋭く、裏面脈上だけに開出毛があり、花色がより濃色であることが異なる。

  • 分布・生育地 :
     北海道(石狩、夕張、十勝山地) (国外:日本固有)
     亜高山帯〜高山帯の草地

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年6月15日  北海道崕山
     中・全体2 1986年6月28日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1994年6月15日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     今は入山が制限されている北海道の崕山、石灰岩の奇峰が連なる山容と植物相の豊かさに惹かれて2度登った。
     2度とも好天に恵まれ、まともな登山道もないハードな山行だったが、今では楽しい思い出である。
     彼方に芦別岳を望む稜線には、ホテイアツモリソウオオヒラウスユキソウが見られ、濃紅紫色のこの花も咲いていた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
エゾグンナウフウロ2

花