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- 科名・属名 :
ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
- 特徴 :
高さ1〜1.5mの落葉小低木。
葉は互生、枝の端では束生し、葉身は長楕円形〜倒披針形で長さ5〜13cm、幅1〜3cm。両端は長鋭形、全縁、側脈は不規則に分枝する。質は半革質で柔らかく、無毛。葉柄は短い。夏に落葉する。
花は雌雄異株、葉腋に2〜10個束生状につき、花弁のように見える萼は黄緑色の筒形で、径5〜10mm、先は4裂する。萼裂片の長さは萼筒の1/2。雄花は雌花よりやや大きい。
果実(液果)は楕円形、長さ約8mm、赤熟する。
葉は秋に出て冬を越し、夏に落葉するので、
別名 ナツボウズ(夏坊主)という。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以西の太平洋岸、近畿地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 落葉樹林下
- 花期 : 2〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1980年3月30日 三重県藤原岳 中上・全体2 2017年1月28日 和歌山県西牟婁郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雄花、右下・葉 同 上 左下・果実 2017年7月7日 神奈川県箱根
- 撮影記 :
まだ芽吹き前の早春の雑木林は、落ち葉の間から顔をのぞかせるシュンランやカンアオイなどの花探しである。
下ばかり向いているとつい見落としてしまうのが木の花だ。
特に黄緑色で小さな花は、この花の存在を意識していないと気がつきにくい。
夏になると葉を落とし坊主になるので、別名をナツボウズ(夏坊主)という。
本州(中部地方以北)〜北海道にはよく似たナニワズがあり、萼筒と萼片が同長、葉が倒披針状長楕円形で側脈があまり分枝しない点が異なる。
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