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- 科名・属名 : カバノキ科 ハンノキ属
- 特徴 :
高さ10〜15(〜20)mの小高木。
幹は径20cmになり、樹皮は灰褐色、若い時は帯黄色の毛があり、小さな円形の皮目が散在する。
葉は互生、葉身は卵状楕円形〜広倒卵形、長さ5〜9(〜12)cm、幅2.5〜5(〜6)cm。先は短く尖り、基部は円形〜浅心形、縁には細かい鋸歯があり、鋸歯の先端には腺点がある。側脈は9〜12対で裏面に突出し、表面は光沢があり、裏面は無毛で脈上に少し毛がある。葉柄は長さ1〜2cm。托葉は線形〜披針形で、草落性。
花は雌雄同株、葉の展開前に開花する。雄花序は枝先に4〜5個ついて垂れ下がり、雌花序はその下方に3〜5個つき、短い柄があり上向きにつく。
果実(果穂)は卵状長楕円形で上向きにつき、長さ1.5〜2cm、幅1〜1.4cm。果鱗は扇形、長さ約3.5mm。果実(堅果)は倒卵円形で扁平、長さ2〜3.5mm、翼は幅の1/5程度とほとんどない。
- 分布・生育地 :
本州(茨城・栃木、新潟県以西)、九州(宮崎県) (国外:中国(南東部)) 湿地(やや稀)
- 花期 : 2〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体(果時) 2014年5月18日 愛知県渥美半島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・果穂、下・葉 同 上
- 撮影記 :
東海地方以西に分布するツツジの仲間の撮影で愛知県を訪れた。
取り付いた丘陵の林縁や尾根で目的のカイナンサラサドウダンやコアブラツツジを見つけ撮影することができた。
後はゆっくり樹の花などを探しながら尾根筋を歩き、谷に下ると小さな湿地が現れた。
渥美半島の湿地には分布の限られた植物が多く、早速クロミノニシゴリを見つけ、さらに果実(果穂)になったこの木を見つけた。
この木、開花時期は2〜3月と極端に早く他の花も咲いていないため、まだ撮りに行けないでいる。
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