コセリバオウレン(小芹葉黄蓮)

Coptis japonica var. major


コセリバオウレン1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 オウレン属
     注.APG分類では、学名var. japonica

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     根出葉は3回3出複葉で、小葉は卵形、3出羽状にに中裂し、裂片は不揃いの鋭い鋸歯か欠刻状の鋸歯がある。質はやや厚く、光沢がある。
     花は雌雄異株で、花茎の上部に2〜3個横向きに咲き、白色〜帯紫色で径約1cm、花弁状の萼片は5〜7個、花弁は8〜10個でへら形。
     果実(袋果)は長さ1〜1.5cm、矢車状に並ぶ。

  • 分布・生育地 :
     本州、四国の太平洋岸 (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :  2〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     2013年2月9日  高知県高岡郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上    同  上
     中下左・花、下右・葉    同  上
     下左・果実 2015年4月23日  長野県木曽郡

  • 撮影記 :
     南国高知といえども2月の上旬は真冬、吹く風は冷たく、車から降りると思わず首をすくめる。
     こんな時期でももう咲き始めている花があり、満開のシコクバイカオウレンを見たあと、この場所まで移動してきた。
     杉の植林地を流れる小さな沢のほとりに白い花が点々と咲いていた。
     オウレン(キクバオウレン)の変種で、オウレンの葉が1回3出複葉であるのに対し、2回3出複葉のものがセリバオウレンという変種で、本種の葉は3回3出複葉となる。
     分布は本州、四国の太平洋側となっている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
コセリバオウレン2

花

果実