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- 科名・属名 : クスノキ科 スナヅル属
- 特徴 :
つる性の寄生植物。
茎は淡黄色〜黄緑色で細く、太さ1〜2mm。地上を這って伸び、よく分枝し無毛。
葉は鱗片状に退化している。
花は葉腋から長さ3〜4cmの穂状花序を出し、数個〜十数個がまばらにつき、淡黄色で径約3mm。花被片は6個で、内外2輪に並ぶ。
果実は花被片の筒部が宿存して肉質になって包み、球形で径6〜7mm。初め緑色で熟すると淡黄色になる。
- 分布・生育地 :
九州(佐多岬以南)〜沖縄、小笠原 (国外:世界の熱帯地域に広く分布) 海岸の砂地(ハマゴウやグンバイヒルガオ等に寄生)
- 花期 : ほぼ1年中?
- 撮影月日・場所 :
2006年9月2日 鹿児島県屋久島 中上 2015年10月7日 沖縄県名護市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2006年9月2日 鹿児島県屋久島 下・果実 2015年10月7日 沖縄県名護市 右上・茎、右下・吸盤 同 上
- 撮影記 :
海岸の砂浜を覆うように、淡黄色や緑色の細い紐のようなものが絡み合って広がっている。その紐の所々に何個かの球状の蕾や果実をつけた短い花序がついている。
本州の海岸なら、アメリカネナシカズラと勘違いしてしまいそうだ。
九州南部から沖縄にかけての海岸に生え、ハマゴウやグンバイヒルガオに寄生する植物で、屋久島以南の海岸ではよく見られる。
ほぼ年中見られるが、ほとんどが果実になった状態で、花はというと実のように見える蕾の先がわずかに裂開するだけだ。それこそ目を近づけないと咲いているかどうかわからない。
さらに他の植物に絡みついている部分を見ると、ただ絡み付いているのではなく、吸盤のようなものができてくっついていることがわかる。
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