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- 科名・属名 : ミズキ科 アオキ属
(注.APG分類ではアオキ科(GARRYACEAE))
- 特徴 :
高さ約1mの常緑低木。
幹の基部は匍匐して直立せず斜上し、まばらに分枝する。
葉は対生して上部に集まってつき、倒卵状長楕円形、長さ7.5〜16cm、幅2〜4.5cm。先は鋭尖頭で、基部はくさび形、上半部の縁には粗い鋸歯がある。質は革質で光沢がある。若芽や花序にやや伏毛が多い。
花は雌雄異株で、枝先に円錐花序を作って小さな花を多数つける。雄花、雌花とも径8〜10mm、花弁は4(5)で平開し、長卵形で紫褐色。雄花には雄しべが4個あり、雌花にはない。
果実(核果)は長楕円形〜卵状長楕円形で、長さ1〜1.2cm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜本州(日本海側) 海岸〜山地の林内
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
全体 2003年5月24日 長野県戸隠 中上・雄花花序 2006年4月9日 福井県あわら市 中下・雄花 2017年4月25日 新潟県岩船郡 左下・果実 2009年3月21日 新潟県新潟市 右下・葉 2017年4月25日 新潟県岩船郡
- 撮影記 :
アオキが多雪地域に適応した形と見られ、北海道の南部〜本州の日本海側にかけて分布している。
アオキとの違いは、全体に小さいこと、幹は直立せず斜上し、若芽や花序に伏毛がやや多いこととされている。
春先の新潟県の林下、まだ残雪の残るような谷筋を歩いていると、足元にはオウレンやコシノカンアオイが咲き、視線を上げるとこの花や紅い実が目に入ってくる。
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