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- 科名・属名 : ナデシコ科 タカネツメクサ属
注.APG分類では、学名(M. arctica var. arctica)
- 特徴 :
草丈5〜8cmの多年草。
茎はマット状に広がり、茎の上部に腺毛がある。
葉は対生、2〜4対つき、葉身は針形〜線形、長さ5〜20mm。質はやや多肉質で無毛、脈は1本。
花は普通茎頂に1個つき、白色で、径約1cm。花弁は5個、狭倒卵形で先はへこみ、長楕円形の萼片よりはるかに長い。
果実(刮ハ)は長さ約10m、種子の周囲に細かい突起がある。
タカネツメクサに似るが、葉や花がやや大きく、種子に細かい突起がある点が異なる。
- 分布・生育地 :
北海道(高地、利尻島) (国外:周北極地域) 高山の礫地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1981年7月19日 北海道夕張岳 中上・全体2 1982年8月8日 同 上 中下・全体3(群生) 1980年7月28日 北海道大雪山 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1982年8月8日 北海道夕張岳 右下・葉 1992年8月23日 北海道大雪山
- 撮影記 :
夕張岳は蛇紋岩の山で、ユウバリソウやユウバリコザクラなど、この山にしかない特殊な植物が多くあり、何度かこの山に通った。
この花はそんな山の砂礫地に咲いていたが、大雪山などにも大きな群生があった。
特徴にもあるように、本州の高山にあるタカネツメクサより葉や花がやや大きく、種子に細かい突起がある。
礼文島にも分布しているのも同一種という考え方が強いが、礼文島のものはレブンタカネツメクサという別種とする考え方があり、ここでは別種の考え方に従った。
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