ハマツメクサ(浜爪草)

Sagina maxima


ハマツメクサ1

  • 科名・属名 : ナデシコ科 ツメクサ属

  • 特徴 :
     草丈5〜25cmの1年草または多年草。
     茎は太く、無毛。
     葉は線形、長さ0.7〜2cm、幅1〜1.5mm。先端はわずかに尖るか鈍頭、上部の茎葉では両面と縁に微毛がある。
     花は茎頂や葉腋につき、白色で径約5mm、花弁は5(4)個、広卵形〜楕円形、萼片より短いか同長。花柄は長さ0.4〜2.5cm、萼片や小花柄に腺毛がある。雄しべは5〜10個、葯は黄白色。
     果実(刮ハ)は球形〜卵形、長さ3.5〜4.5mm。種子は広卵形〜腎円形、赤褐色で表面には細かい半球状の突起がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)〜沖縄 (国外:朝鮮、台湾、中国、千島、サハリン、カムチャッカ、ロシア(極東域)、北アメリカ)
     海岸の岩礫地や砂地

  • 花期 :   4〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年4月23日  沖縄県与那国島
     中・全体2 1995年7月9日  神奈川県三浦半島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2017年5月7日  茨城県ひたちなか市
     左下・果実 2018年4月19日  鹿児島県鹿児島郡
     右下・葉 2017年5月7日  茨城県ひたちなか市

  • 撮影記 :
     夏場は暑いのと人の多いのが嫌で海岸にはあまり出かけない。しかし、ある珍しいランが三浦半島の海岸近くに咲くため重い腰をあげた。
     目的のランを撮影し海岸に降りると、ハマカンゾウツルナやこの花などが咲いていて、あまり期待していなかっただけに儲けた気分になった。
     ツメクサに似ているが、茎が太く根出葉はロゼット状につくなどの違いのほか、種子の表面の突起が半球状(ツメクサは円柱状)であることが異なる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ハマツメクサ2

花

果実(種子)