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- 科名・属名 : ナデシコ科 ハコベ属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの2年草〜多年草。史前帰化。
茎は斜上してよく枝分かれし、茎の節の部分は暗紫色になり、上部には縮れた毛と腺毛がある。
葉は卵形〜広卵形で上部のものは茎を抱き、長さ1〜8cm、幅0.8〜3cm。先は鋭尖頭、両面とも無毛。上部の茎葉は無柄、下部の茎葉は有柄。
花は上部の葉腋に単生するか集散花序となり、花冠は白色、径0.7〜1cm。花柄は長さ5〜18mm、腺毛があり、花後下向きに曲がる。
雄しべは10個、葯は橙赤色、雌しべの花柱は5個。
果実(刮ハ)は卵形で萼より長く、種子は褐色でやや扁平、鈍い円錐状突起がある。
- 分布・生育地 :
史前帰化(日本全土) (国外:ユーラシアに広く分布) 山野、路傍、畑
- 花期 : 4〜6月(ほぼ1年中)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2005年5月7日 東京都日野市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・茎 2017年5月2日 東京都稲城市 右下・茎葉(上部) 同 上
- 撮影記 :
古い時代に帰化した植物を「史前帰化」といい、ナデシコ科でもノミノツヅリやミミナグサなどがそうとされている。
ハコベやコハコベなどによく似ていて区別しにくいが、他の2種の雌しべが3個なのに対し、本種は中の花の写真のように5個ある。
他にも本種のほうが全体に大きいことや、春先早く咲かず4月の半ば過ぎから咲き出すことなどが異なる。
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