イワフネタチツボスミレ(岩船立坪菫)

V. kusanoana×V. rostrata


イワフネタチツボスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈6〜15cmの多年草。
     オオタチツボスミレナガハシスミレの雑種。
     葉は円心形〜広卵状披針形で長さ4〜8cm、表面のデコボコはオオタチツボスミレに似ている。
     花は淡紫色で径約1.8cm。ナガハシスミレに似て平面的に開き、距は長さ7〜10mmで両者の中間程度の長さ。

  • 分布・生育地

  •  本州(日本海) 平地〜山地の路傍、林縁

  • 花期
  • : 4月中旬〜5月上旬

  • 撮影月日・場所

  •  2002年4月14日 石川県小松市
     中 2012年5月17日 山形県羽黒山
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  距の長いオオタチツボスミレといった風情で、オオタチツボスミレとナガハシスミレの両種が混生する日本海側で比較的よく見られる。
     雑種はどれもそうであるが、特に似たような種類の雑種は、どちらかの種に決めるには何となく違和感があるといった感じで、同定が難しい。
     山形県で撮影した中、下の写真の株は、周囲にテリハタチツボスミレしかなかったことや葉の感じからテリハタチツボとの雑種テリハナガハシスミレかとも思ったが、茎が緑色をしていることから本種とした。同定が正しいかどうかは自信がない。

    同じ科の仲間の花
イワフネタチツボスミレ2

花