キリガミネスミレ(霧ケ峰菫)

V. mandshurica×V. patrnii


キリガミネスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈5〜15cmの多年草。
     スミレシロスミレの雑種。
     葉は披針形〜長楕円状披針形で両面に短毛が多いが、無毛のものもある。
     花は直径1.7〜2.5cm、花弁は白色に近いものから紫色に近いものまで変化が連続的である。
     花弁には紫条が多く、側弁の基部に紫色が残る傾向がある。側花弁は有毛。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  高原の草地

  • 花期
  • : 5月下旬〜6月中旬

  • 撮影月日・場所

  •  2001年6月17日 長野県霧ケ峰
     中 2012年6月4日   同 上
     下左   同 上
     下右・花 2013年6月6日   同 上

  • 撮影記

  •  長野県の諏訪湖周辺〜八ヶ岳にかけてはスミレの雑種が多く何度出かけても飽きない。
     そんなスミレの宝庫でも6月に入ると高原でしかスミレを見ることができない。
     この時期、霧が峰にはスミレシロスミレサクラスミレなどが咲き乱れる。
     このスミレも霧ケ峰で見つけられ、割合に多く見られたそうであるが、最近ではなかなか見つけることができない。

     2012年、霧ケ峰の別の場所で出会った3株の花は、すぐ近くにあるにもかかわらず、3株それぞれが違った花の形態をしていた。
     雑種の場合はよくあることであるが、スミレの雑種にはまる気持ちが理解できる。

    花

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キリガミネスミレ2

キリガミネスミレ3