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- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注. APG分類ではカンアオイ属の学名はAsarum
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
葉は卵形〜卵状楕円形、長さ4〜12cm、幅3〜8cm。先はやや尖り、基部は心形、表面は光沢のないものが多く、しばしば雲紋状の斑が入るが、無地のもの多く、稀に亀甲紋の入るものもある。
萼筒は短い筒形、暗紫色〜淡紫色が多いが変化が多く、長さ5〜8mm、上部はほぼ括れない。
花は茎の先に1個つく。花弁はなく、萼裂片は萼筒とほぼ同長か長く、斜開する。萼筒内壁は暗紫色、縦横の隆起した格子紋があり、縦襞は16〜25本。
雄しべは12個、花柱は6個。花柱は直立か中心に向かって傾斜し、付属体突起はより長くなる傾向がある。
学名から見るとオトメアオイの亜種で、ズソウカンアオイと姉妹種の関係にあるとされる。
- 分布・生育地 :
本州(三重県) (国外:日本固有) 山地樹林下
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年12月11日 三重県 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
昨日の霙が舞う寒さに比べれば、今日はいくらかましなものの、植林地の林下は薄暗く寒い。
今回の花見の目的のうちスエヒロアオイは撮影できたので、気分的にはいくらか楽だ。
薄暗い林下を探し回ると、いくつか花をつけた株が見つかった。株ごとに花の色が異なり、葉の模様も色々ある。
静岡県東部から神奈川県西部にかけて分布するズソウカンアオイと近縁のようだが、ズソウの花色はそう変化がないのに、この花は色々あって面白かった。
このカンアオイの名前も比較的新しく聞くが、学名のつけられていない多くのカンアオイがあるが、園芸的なものかそれとも発表されていないだけなのか、詳しい研究が待たれる。
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