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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ユキノシタ属
注.APG分類では学名(Saxifraga cortusaefolia var. cortusaefolia)
- 特徴 :
草丈10〜35cmの多年草。
葉は根元に束生し、腎円形〜円形で7〜11に中裂し、長さ2〜11cm、幅3〜16cm。基部は心形、花茎とともに疎らに毛がある。葉柄は2〜15cmの柄があり、
花は集散状で多数つき、花弁は白色、上の3枚は広卵形で長さ約4mm、基部に黄斑があり、はっきりした爪がある。下の2枚は長楕円形で先は尖り、長さ12〜25mm。裂開直前の葯は橙黄色。
ダイモンジソウに似るが、上の花弁に爪があることが違いである。
和名は花の形が「人」の字に見えることから付けられた。
- 分布・生育地 :
本州(関東以西)、四国、九州 (国外:日本固有) 山地の岩壁
- 花期 : 9〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年10月16日 三重県多気郡 中上・全体2 2011年10月18日 静岡県浜松市 中下・全体3 2015年9月28日 高知県吾川郡 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1994年10月16日 三重県多気郡 右下・葉 2015年9月28日 高知県吾川郡
- 撮影記 :
秋も深まってから咲き出すこの花は、関東以西の分布となっているものの、関東では比較的少ない。
三重県大台ケ原の谷沿いにセンダイソウやクサヤツデを探しに出かけた所、目的の花は蕾だったがこの花が毛が満開で慰めてくれた。
この仲間はみな下の花弁2枚が細長く人の字に見えるが、人字草の名のとおり、この花が一番それらしい気がする。
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