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- 科名・属名 : イネ科 ノガリヤス属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの多年草。
茎は細くて垂れ、基部の鱗片葉は少なく、膜質。
葉は線形、長さ10〜30cm、幅4〜7mm。表裏が逆になり、光沢がある。葉鞘の上端の耳部には、環状に短毛がある。
花序は長さ7〜18cmの長楕円状卵形の円錐花序となり、淡緑色で紫色を帯び、やや疎らに小穂をつける。小穂は長さ3〜5.5mmで、1小花がある。小花は包類とほぼ同長。基毛はノガリヤスより長く、小花の半分以上ある。芒は護頴より短い。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外;中国) 山地の岩場や林床
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2019年7月10日 大分県佐伯市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、下・葉鞘、葉基部 同 上
- 撮影記 :
大分県南部の渓谷、時期を変え何度か訪れたが、その度に色々な発見があり、楽しい場所だった。
今回はケイビランが目的だったが、シマサクラガンピなども見つかった。
そんな岩場から垂れ下がって群生していたのがノガリヤスによく似たこの花だった。
花期や花序の先が垂れ下がっていることなどから本種と判断したが、帰って調べると九州には各種のノガリヤス類が知られていて、同定に自信が持てなくなった。
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