イトスズメガヤ

Eragrostis bulbillifera


イトスズメガヤ


  • 科名・属名 : イネ科 スズメガヤ属
     注.APG分類では、学名(E. brownii)

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの多年草。
     全体にやや細くて硬く、腺がない。根の基部には翌年の硬い新芽がある。
     葉は線形で幅1.5〜2mm、、縁は巻く。
     花序は長さ10〜20cmの広卵形の円錐花序になる。小穂は楕円形、帯鉛緑色で光沢が無く、長さ5〜10mm、幅1.7〜2mm。護頴は広卵形で細点があり、やや鈍頭、長さ約2mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(西部)、小笠原諸島、四国〜沖縄 (国外:中国(中南部)、台湾、東南アジア〜インド、フィリピン、インドネシア、オーストラリア)
     海近くの湿った道端、草地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2015年11月2日  長崎県平戸市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・果序    同  上

  • 撮影記 :
     すっかり秋色を帯びた草原を登山道に沿って登っていくと、岩場にチョウセンノギクイトラッキョウなど目的の花が咲いていた。
     他に何か無いかと探していると、やや水の滲む斜面に枯れ始めたイネ科の花が目に入った。
     同行した広島の花仲間が、西日本に分布する本種と教えてくれ、よく分からないままに撮影した。
     帰って調べたが、写真の掲載されている図鑑は少なく、「全体に腺がなく、カゼクサに似ているが、やや細くて硬く・・・」と書かれているが、撮影した花も枯れ始めていて自信のある同定はできていない。間違っていたら教えて欲しい。

  • 同じ科の仲間の花
果(花)序