ホウキガヤツリ(箒蚊帳吊)

Cyperus distans


ホウキガヤツリ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの多年草。
     根茎は短い匐枝を出す。
     葉は線形、扁平で幅3〜10mm。上面に2肋がある。
     花序は長さ幅とも10〜30cmの大きな複散形花序となり、小穂を疎らに開出してつける。小穂は細い線形で円く、長さ1.5〜3cm、幅約1mm。苞は4〜6個、下方の2〜3個は花序よりやや長く、斜出し、枝は5〜10本。
     鱗片は赤褐色、楕円形で3稜があり、長さ1.8〜2mm。
     果実は長楕円形で3稜があり、鱗片と同長かやや短い。花柱は果実と同長か短く、柱頭は3岐。

  • 分布・生育地 :
     四国(高知)、九州(種子島)、沖縄 (国外:台湾、その他熱帯域)
     草地

  • 果(花)期 :   5〜8月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2016年5月13日  沖縄県国頭郡
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     5月中旬、訪れた沖縄、本土ではまだ初夏の陽気だが、こちらはすっかり夏、少し歩くだけで暑さになれない身体は汗びっしょり。
     いくつか目的の花を撮影し、次の目的地に向かって車を走らせていると、立派なゲットウが目に入り車を止める。
     その草地の林縁には、同じ仲間のアオノクマタケランクマタケランもあり、時間を忘れて撮影した。
     草地の中にい草丈も花序も大きなカヤツリグサがあり、地元の花仲間から本種だと教えられた。
     本州では見られない花なので一生懸命撮影したが、カヤツリグサ科の花も撮影し始めたばかり、後で省みると細部など十分撮影できていなかった。

  • 小穂

    同じ科の仲間の花
ホウキガヤツリ2

花序