イソヤマテンツキ(磯山点(天)突)

Fimbristylis ferruginea var. sieboldii


イソヤマテンツキ

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 テンツキ属
     注.APG分類では、学名(F. sieboldii var. sieboldii)

  • 特徴 :
     草丈15〜30cmの多年草。
     根茎は短く、茎を相接してつける。
     茎の基部は肥厚し、少数の葉をつける。葉は硬く、幅1〜1.5mmで茎より短く無毛。下部のものは葉鞘だけになる。
     花序は枝分れせず、茎の先に1〜5個の小穂をつける。小穂は狭卵形〜狭長楕円形で長さ7〜13mm、幅約3mm。濃褐色で光沢がなく、鱗片は卵形で微細な毛がある。
     果実はレンズ形でやや平滑、長さ1〜1.2mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉県、石川県以西)〜沖縄 (国外:日本固有?)
     海岸の岩場や湿性砂地

  • 果期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年9月20日  神奈川県三浦半島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     三浦半島の海岸は1年中植物が楽しめる。特に秋は崖上にソナレマツムシハマカンゾウなどが、岩場や砂地にはイワダレソウなど多くの花が咲いている。
     そんな岩場の上、目立たないが多くのカヤツリグサ科の植物も果期を迎えている。
     写真の株は、岩場の潮溜まりの中に生えていたものである。

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